今年度のカンボジア研修は3月25日~30日の5泊6日の日程で、高校生9名、グローバル高校生10名、OBOG2名の合計21名で行いました。

カンボジア研修は、郁文館に多くある海外研修の中でも歴史の長い研修の一つです。この研修の目的は、発展途上国の実情を知り、視野を広げるだけでなく、他国に対して思いやりを持ち、また自分たちを取り巻く環境にも感謝の念を持ってもらうということです。また、近年目まぐるしい成長を遂げているカンボジアの実態を知ることで、日本国内だけではなく、海外に対する競争心を持つという目的もあります。

日程は以下の通りです。

初日 3/25(日) プノンペン泊

2日目3/26(月) プノンペン発→「トゥールスレン博物館」見学→教育省見学→AEONモール→プノンペン店見学→ワタミファーム見学→ポーサット泊

3日目3/27(火)ポーサット発→「SAJ孤児院」訪問・カレー作り・タペストリー作成→バッタンバン泊

4日目3/28(水) バッタンバン発→「ワットタムン中学校」訪問・交流→振り返りミーティング→シュムリアップ泊

5日目3/29(木) アンコールワット遺跡見学→ベンメリア遺跡見学→オールドマーケット→帰国

6日目3/30(金) 成田着

「一日目」

3月25日早朝、ベトナムのホーチミンを経由してカンボジアの首都プノンペンに行きました。出国審査、乗り継ぎも順調に進み、定刻通りプノンペンに到着することが出来ました。プノンペンに到着した時間は16時。そこから都内でクメール料理を食べ、ミーティングを行って終了。いよいよ明日から研修本番です。

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「二日目」

まず初めに、カンボジアの歴史を知るためにトゥールスレン博物館に行きました。カンボジアは約40年前、独立と内戦により、多くの民間人が犠牲になったという暗い過去があります。その歴史を学ぶことで、カンボジアがどのような歴史を辿って今日に至るかを肌で感じてもらうことを、研修のスタートとしました。

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このマークは、トゥールスレン博物館にある有名なマークです。館内では笑顔を見せてはいけないという意味が込められています。

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生徒達は真剣な眼差しで館内を見学し、カンボジアの過去を肌で感じることが出来ました。

トゥールスレン博物館の後、教育省に赴き、渡邉理事長が今年から始める最新の試みを見学に行きました。

カンボジアでは、中学、高校ともに卒業試験があります。中学の卒業試験はほとんどの生徒が卒業できますが、高校の卒業試験はなかなか合格出来ないのがカンボジアの現状です。カンボジアでは地域間の教育格差が激しく、首都プノンペンと地方のポーサットなどでは、高校卒業の合格率が大幅に違います。そこで、本学園の渡邉理事長は孤児院を運営する公益財団法人School Aid Japanの理事長でもありますので、カンボジア政府と協力して、教育格差解消のため、人気講師のビデオを撮影しそれを地方に配信するという事業を今年から開始するのです。

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生徒達は、今後、この国家事業がどうなるか楽しみにしている様子が印象的でした。

教育省を発ち2014年にオープンしたAEONプノンペン店を見学しました。

AEONでは、日本人が経営するAmazing Cambodiaで、日本人がカンボジアで働くことの大変さ、働きがいを教えてもらいました。Amazing Cambodiaでお土産を購入した後、AEONの中にあるWATAMIで昼食を食べ、日本とカンボジアの日本食の売り方の違い、カンボジアで日本食を展開する苦労を店長さんから聞きながら、生徒達は、日本人が異国の地で働くことの苦労と働きがいを感じることが出来ました。

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カンボジアではなかなか味わえない母国の味に、生徒達は舌鼓をすることができました。

AEONを発った後は、SAJファームに向かいました。

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かつてのカンボジアレポートでも報告をしましたが、もともとは農作物が獲れる土地ではなく、収穫がない年が続いたというのが現状でした。しかし、努力に努力を重ねた結果、現在はレモングラスが農場に生い茂っていました。

SAJファームを発ち、ポーサットのホテルに到着した後、生徒が中心となってミーティングをしました。

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生徒達は、明日の孤児院で行うカレー作り、明後日に訪問するワッタムン中学校で行う出し物の最終確認を主体的に行っていました。

「三日目」

ポーサットのホテルを発ち、SAJの孤児院「夢追う子ども達の家」に訪問しました。

午前中は、子どもたちと一緒に食べる昼食のカレーを生徒達が調理しました。

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午後は、生徒と子ども達とで、タペストリーを作成しました。

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孤児院の子どもたちと接することで、郁文館の生徒達は、幸せとは何か、HOME(孤児院)とは何か、深く考えることが出来たと思います。

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「四日目」

バッタンバンのホテルを発ち、ワッタムン中学校で学校交流をしました。

学校交流では、ワッタムン中学校の生徒が笑顔で向かい入れてくれ、郁文館の生徒は浴衣を着て、ウェルカムスピーキングをしました。

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郁文館の生徒からは、椅子取りゲームやハンカチ落としといった、日本の遊びをカンボジアの子どもたちを遊んだり、生徒と一緒に教室で写真撮影をしたりしました。また、カンボジアの子どもたちに浴衣を着てもらい、日本の文化を味わってもらいました。

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カンボジアの子どもたちにも、郁文館の生徒達にもかけがえのない学校交流となりました。

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「五日目」

バッタンバンからシュムリアップに向かい、アンコール遺跡の見学、ベンメリア遺跡の見学をいたしました。

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今回の研修を通して、郁文館の生徒達は、カンボジアの過去と現在を知ることで視野を広げると同時に、カンボジアに「ないもの」に目を向けるのではなく、「あるもの」に目を向けることで感謝の念を持つことができました。

また、近年目まぐるしい成長を遂げているカンボジアの実態から、世界と競うためのハングリー精神を学ぶことが出来たと思います。来年度のカンボジア研修も、子どもたちの見聞を広め、最新のカンボジア情勢を盛りだくさんに取り入れた素晴らしい研修にしてまいります。